室見橋
 室見橋といえば、夏の夕涼み。料亭のボンボリが川面に映える様が印象的だった。
川とボンボリと田んぼ。しかし、この風景は、もうずっと昔の話。最近は、おびただしい団地と民家。それに、連れ込みホテルのネオンが割り込む。室見橋も変わってしまった。

 朝夕のラッシュ時。電停の安全地帯は、まるでアリがたかった砂漠と同じ。もりこぼれ、はじきとばされる人々。それも若いOLじゃなく青年が多い。最近の女性は強くなったから…。

 ラッシュがすぎると、電停通りは、買い物客でごった返しとなる。魚屋のあんちゃんの呼び声が殺気をおび、買い物のカゴの主婦の目の色が変わる。ここでも、女性のあとにくっついて、カゴをぶらさげた学生がやけに目に付く。再び、女は強くなったね…。

 一時期、ここでフクニチの花火大会が有名だった。なぜ中止されたのか不思議だったが、これで理由が分かった。普通でも、この人だかり。花火でもやったら、交通マヒどころかケガ人がでる。

 ここは、もう田舎じゃない。西に伸びる福岡市の重要な拠点の一つになりつつあるようだ。