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電車が走る。バス、トラック、マイカーが走る。騒音と排ガス。お城がすすけて見える。舞鶴城とはお城が、ツルが舞う姿に似ているところから出た福岡城の別名なのに。
慶長6年、黒田如水、長政父子が7ヵ年をかけて築き上げた名城も、物質文明の前には敵ではなかったようだ。
維新後焼けて、電停前に復元された汐見櫓(やぐら)が昭和32年国の史跡に指定された。ここには第3回国体の時、陸上競技場、ラクビー場ができ、太平洋クラブライオンズのフランチャイズ平和台球場もあるが、このライオンズ、汐見櫓同様、今年もすすけて最下位。
だがお城は、排ガスですすけてもやはり、ここは、市民の憩いの場。お堀には一面にハスの葉が茂り、その青さが、都会の騒がしさに疲れ切った市民の心をなごせてくれる。
お堀に釣り糸をたれる親子連れ。子供は、ポップコーンとアイスクリーム。父親はゆっくりたばこをふかす。古い時代と新しい時代の温存。
舞鶴城周辺はそんなところ。
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