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県庁横に花時計が秋の日をあびている。電停前にはビルにはさまれて水鏡天満宮が肩をすぼめて鎮座している。学業の守護神である。
菅原道真が太宰府に左遷される途中、博多に着いて川面の"水鏡"をみてわが身のおとろえを嘆いたといわれている。
この水鏡天神が寛永18年に福岡城の鬼門のおさえとして現在地に移転された。
60年前に建った福岡県庁は今庁舎移転問題で揺れている。4カ所あまりの候補地が上がっているが、さて、どう落ち着くか…。
県庁の周囲には、市役所、中央警察署、県警、消防局、アメリカ文化センターがぐるりと並んでいる。筋向かいの水上公園は県職員がストの時の集合場所にもなる。街の中の小さな公園である。この公園もやがて那珂川にかかる西大橋の地下鉄工事のため一時なくなってしまう。花電車が通った橋、橋の上から夏の暑い日に川に飛び込んで泳いだ思い出がまたひとつ消えてゆこうとしている。
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