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戦後、たべ物に事欠く毎日の暮らしであったころ、千代町交差点前に人目を驚かす立派な劇場が建った。国際映画劇場である。
あのころ、市民は娯楽に飢えていた。国際映劇はアメリカ映画の名作を上映、このため劇場は、連日連夜、大入り満員。中年以上の人たちは、姪浜、西新方面、箱崎方面から電車にゆられて、この映劇に通った。千代町は、青春の町だったのである。しかし、それも昔の物語。映劇跡は、いまは駐車場になっている。
ところで、明治8年。福岡市に公園第1号が生まれた。東松原公園と名付けられたその公園がいまの東公園。入口横の福岡市民体育館には、きょうもママさんグループがバレーボールやバスケットに汗を流している。
この町は、木造建物が交差点付近に密集して、天神界隈とは違った町の雰囲気。いずれも親子2代、3代と続く古い町である。
ダンプカーが、わがもの顔に交差点を通り過ぎていく。そのダンプの群れを、赤茶けた古い建物の派出所がにらんで立っている。
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