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その昔、箱崎の町は、神社の町。なにかにつけて、神社に関係を持つ人たちの町だった。玉せせり、放生会。筥崎宮の御祭には、いつも真っ先に駆けつける人たちの町だった。
そして、周囲の農家の人たちも、大八車に新鮮な野菜を積んで、早朝、八幡宮に頭を下げて博多の町までかせぎに行った。ここは、小さな小さな町だった。それが、市内電車が走り出して、急に町が大きくなり、だんだんふくれていって、今では、周辺の田んぼに宅地が開発され、住宅団地、工場団地が、わがもの顔に居座った。お宮の森もうすよごれ、お汐井とりの箱崎浜は汚染されて、ここでとれる魚が油くさい。
筥崎八幡宮は、日本三大八幡宮のひとつ。応神天皇、玉依姫、神功皇后を祭って、昔から海外発展の守護神。亀山上皇の「敵国降伏」が、元寇の昔の日本人の心意気を教えてくれる。
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